ロセイドウのお茶会-Vo.2-開催記録

 ロセイドウのブログをご覧いただき、ありがとうございます。

まだまだ暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

外にでれば強い紫外線、室内に入ると冷たいクーラーの風と、この時期の身体、特に「肌」は強いストレスにさらされています。

 

ということで今回のお茶会テーマは「肌」

 

肌と肺(または腸)との関係を中心におすすめのケアや食材、簡単なレシピをご紹介しながら、肌におすすめのハーブティ、そして季節の中国茶を召し上がっていただきました。以下に抜粋してお伝えいたします。

 

美肌とは?肺と腸と美肌の関係、そして肺の3つの作用とは

今回、芦誠堂院長である大石誠氏も、漢方養生指導士、ティーブレンダーの持田佳代子さんも、肌に密接に関係している「肺」にクローズアップしてお話しさせていただきました。

 

まず大石誠氏は、美肌とは?という投げかけからスタートし、参加された皆様より、美肌とはきめ細やかで、潤っている、くすんでいないといったご意見をいただきました。

つまり、美肌とは健康肌であることと結論づけて、東洋医学では肌と密接に関係している「肺」にクローズアップし、肺の以下の3つの作用を説明しながら、肺を健康に保つことの大切さをお伝えしました。

 

宣発作用…気や津液、そして衛気などを全身に拡散させ、隅々 までいきわたらせる作用。特にカラダ情報や外方に作用する。 宣発作用が全身に巡らす衛気というのは体表を守る気で、毛穴を開けたり 閉じたりして、外からの害を防いだり、体内外を自由に行き来しながら体 を守っている。よってたとえば肌のきめ細やかさや潤いなど、つまり美肌 にもつながってくる。 

 

粛降作用…肺に入った気を上から下におろしていく作用。  排便にも影響する。この作用が弱くなっていると便秘がちとなり、カラ ダの老廃物を出ていかなくなることで毒素が悪さして肌に吹き出物の原 因になる。   
 
呼吸作用…正気を吸いこみ、濁気を吐き出す作用。 空気中のきれいな正気を取り込んで、悪い気を吐き出し、カラダに気を巡 らす作用であるが、めぐりが悪くなると、肌のくすみの原因となる。

 

以上の肺の大切な作用がうまく機能するように、肺のケア法として、意識した腹式呼吸やツボ押し、そして肺と密接につながっている腸のマッサージについてご紹介させていただきました。

乾燥肌を防ぐためには肺の潤いが大切

続いて、漢方養生指導士、ティーブレンダーの持田佳代子さんのお話しへ。

持田さんは先述の宣発作用をもう一度、噴水のように体に潤いを巡らす作用、つまり皮膚まで潤いを届けてくれる大切な作用であるということを説明したうえで、肺の潤いがなくなって、宣発作用が弱くなると、水不足で噴水がとめられるかのように、潤いがいきわたらずに乾燥肌となってしまう危険性があるとお話しされました。そして、ひどい乾燥肌になっていることを、夏の間は汗をかいているので、あまりわからないかもしれないが、空気が乾燥してくる秋になったころに気づくと。

そうならないためにも、いまから積極的に肺を潤す食材をとっていくことが大切とお話しされました。

 

おすすめの食材としては、東洋医学では目安として白色のものが肺によいとされ、例えば梨。豆腐、ユリ根などをご紹介。

また潤いというのは水分だけでなく、血液も指しているので、クコの実やなつめなどもおすすめと紹介されました。

また持田さんが一番伝えたいこと、それは、薬膳というとすごく難しいと感じている方も多いと思いますが、意識次第で実は近くにスーパーで売っているもので簡単に取り入れることができるということ。今回も簡単なレシピについてもいろいろと紹介してくれ、参加者の皆様も一生懸命にメモしてくださる姿が印象的でした。

 

その後、いよいよお茶会のメインである、ハーブティー。今回は肺を潤すお茶ということで、中国茶の中でもダージリンティーに近い風味のある東方美人ベースで、それぞれの効能や味を考え、タイマーをセットし時間差でハーブを入れていくというこだわりのハーブティとなりました。今回のお茶はハーブティーというよりはとても飲みやすい漢方茶に近い感じのお味。蒸らし時間を待ちながら、前回に引き続き、ハーブの効能をとても丁寧に説明をしていただきました。

ロセイドウのお茶会まとめ

今回も、大石誠氏の身体の話と持田佳代子さんの薬膳、ハーブのお話を組み合わせて、お話しさせていただきました。

 

ふたりの話が終わった後は、「ルーロォジュン」というこの季節におすすめの涼性の中国緑茶を召し上がっていただきながら、質問コーナーや相談コーナーとなりながらざっくばらんなお茶会となりました。

 

そして、当日の午前中にタイミングよく!肺の潤いにばっちりの美味しい梨の贈り物が届いていて、皆様におすそ分けさせていただいたところで今回お茶会はお開きとなりました。

 

この場を借りまして、今回、お茶会にご参加いただき、温かい会にしていただきました皆様に心よりお礼申し上げます。

 

これからも、気楽に参加いただけるちょっとためになる楽しいお茶会をめざしてがんばりますので今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

皆様とお茶会でお会いできますことを楽しみにロセイドウでお待ちしております。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。